2010年06月16日

男と女、どっちが社会で有利だと思いますか?(Business Media 誠)

 2006年に神奈川県川崎市のJR高架下トンネル内で、若い女性が刺殺される事件がありました。高架下トンネルの道路は170メートルもあったようです。

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 誰しも、同じような場所は1カ所くらい思いつくのではないでしょうか。高架下の壁は落書きだらけで、おしっこ臭くて、薄暗くて……。日本はくまなく鉄道が走っているので、全国各地にこういうところがありそうです。この事件を教訓にして、ほかの高架下道路でも電灯や監視カメラの設置などの対策がとられることを期待しています。

 今までも、そういうトンネルを通る時、恐怖を感じた経験のある人は少なくないでしょう。でも、そんな人の大半は女性か子ども、そして老人なんです。成年男性だと170メートルくらいのトンネルは何も怖くないんですよね。

 対策を検討するべき役所の道路課や土木課のメンバーの大半が“成年男性”なので、実際に犯罪が起こるまで、なかなかその怖さが切実には分からないだろうと思います。別に「男性が女性をいたわっていない」とか「身勝手だ」という話ではなく、「誰にとっても自分が感じないことを想像するのは難しい」という話です。

●男性と女性の責任の重さの違い

 ちきりんは女性ですが、自分が当事者になれないために、気が付かないこともたくさんありそうです。例えば、男性にとって結婚はまだしも、子どもを持つのはそれなりに“覚悟のいること”なんじゃないでしょうか。結婚して子どもができた時、たとえ共働きであっても「夫と子どもを一生守っていかなくては!」と思う女性はあまりいないでしょう。一方、男性の多くは、初めての子どもを抱く妻を見れば「自分が一生養って、守っていくべき家族だ」という思いを新たにするのではないでしょうか。

 そう思うからこそ、少々のつらさやつまらなさを理由に仕事を辞めることはできないし、体調を崩しても「頑張らねば」となるのかもしれません。転職だって自分の好き嫌いだけでは選びにくくなりますよね。

 ごくごく普通に幸せに暮らしている世の中のお父さんも、ちきりんの何倍ものプレッシャーを感じていらっしゃるのではないかと思うのですが、最初に書いたように、ちきりんにはその実感を共有するのはなかなか難しいことです。

 ごく日常的なことでも同じことを感じます。例えば誰か男性と食事に行く時、男性側がお店を予約する場合が圧倒的に多いです。男性側にも女性側にも「男性がアレンジするもんだ」という空気があるでしょう。

 男性が事前に「何か食べたいものがありますか?」と聞いてくれ、店を決めてから「ここでいいですか?」とメールをくれて、行ってから「気に入りましたか?」と尋ねてくれます。「男の人って大変だなあ」と思います。その上でお店に文句をつけられたり、当然のようにおごらされたりしたら、頭にくるのではないかしら。

●責任を背負わされる男性

 家庭内でもまだ、「大きな決断はお父さんが」という雰囲気があるように感じます。日常的なことなら妻が1人で決めるけど、大きな買い物や判断は「あなた決めて」と言う。これって一見、「頼っている」「大事なことは男性が主導権を持っている」とも言えますが、反対に言えば「大きな責任はすべて男性が背負う」ということでもあります。

 例えば不動産を買う時の会話では、「私はこっちのマンションがいいと思うけど、あなたはどう思う?」「そうだね、こっちでいいんじゃないかな」「真面目に考えてよ。大事なことなんだから。あなたはどう思うの?」「このマンションでいいと思うよ」「そう?(にっこり) じゃあ、そうしましょう」と。

 意図的とは言いませんが、「実質的には女性が決めているのに、何かあった時には男性に責任転嫁できるようになっている」とは言えないでしょうか。女性は、大きな判断に伴う深刻な責任からはいつでも逃げられるよう、無意識にコトを運ぶことが多いようにも思います。

 欧米では、「男性がドアをあけてくれる」「レストランで良い席に女性を座らせる」などレディファーストが根付いているといわれます。確かに欧米に数年いて、日本に帰ってくると、男性の気の付き方の鈍さに唖然とします。

 けれど、欧米の男性はドアは開けてくれますが、大事なことでは女性を簡単に甘えさせたりはしないです。若いころ、欧米人のボーイフレンドとつまらないことで喧嘩して泣いた時、相手が「悪いけど、僕は泣いている女性とは話さないことにしているんだ」と言って、さっさと帰ってしまったのには驚きました。こういう態度を「泣いている若い女性」にできる人というのは、日本では、自分の経験だけでなく友人の話としても聞いたことがありません。

 しかし、その衝撃で、ちきりんはすぐに泣きやみました。そして気が付いたのです、「悲しくて涙が出ていたわけじゃないんだな」と。もちろん意識して嘘泣きをしていたわけではありませんが、「泣けば何とかなる」ということを経験的に潜在的に学んでしまっている若い女性はたくさんいると思います。

 別の話ですが、友人の米国人男性は日本人女性と結婚した後、「小さな子どももいるのに、彼女は自分の生活費も稼ぐ気がないんだ」と愚痴を言っていました。女性の方は、まさかそんなことを夫が考えるとは想像もしていなかったと思います。

●経済的な理由での自殺は圧倒的に男性が多い

 日本は国際的にも女性の社会的地位が低いといわれていて、ちきりん自身も男女でここまで差を付けられるのかと驚いた経験も多々ありますが、その裏返しとして、日本ではまだまだ「男女の役割格差意識」も非常に大きくて、男性が圧倒的に重い責任を負っていると感じます。

 日本の自殺の原因を見ると、女性の自殺原因の大半は自分の病気です。一方、経済的な理由での自殺は圧倒的に男性が多い。女性は、自分が病気だと自らの運命を嘆いて命を絶ちますが、「家族が食べていくために」自分の命を差し出したりはしません。お金のために死ぬのは男性なんです。

 そう考えると、ちょっと「かわいそう」と思います。

 そんじゃーね。

※本記事は、「Chikirinの日記」において、2006年9月25日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。

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2010年06月07日

炭鉱住宅 解体始まる 消える「ヤマの記憶」福岡・田川(毎日新聞)

 「炭都」と呼ばれた旧産炭地・福岡県田川市の松原地区で7日、市内最大を誇った炭鉱住宅街の解体が始まった。かつての住人らが思い出話をしながら作業を見守り「やっぱり寂しい」などと漏らし、市民からはまた一つ消える「ヤマの記憶」を惜しむ声も聞かれた。

 同市には最盛期の1960年代初頭、6130戸の炭鉱住宅があった。松原地区には約3割が集中していたが、現在は空き家となった115戸が残るだけ。それでも「昭和の面影」を評価され、08年からテレビドラマ「警官の血」や、映画「信さん・炭坑町のセレナーデ」のロケ地になった。

 ◇跡地に市営住宅

 市民から保存を求める声も上がったが、市は「管理維持に巨額の費用がかかる」として全戸解体の方針を決め、72戸が7月末までに取り壊されることになった。残る住宅も今後解体される。跡地には市営住宅などが建てられる予定だ。

 この日は午後1時から、危険防止のため柵で囲った地区に作業員が入り、倉庫を重機で押しつぶし、廃材を運び出した。

 元三井田川鉱業所の鉱員、矢田政之さん(79)=同市新町=は「炭鉱の男たちが真っ黒になって帰っては酒盛りをし、子どもをしかる女の声でにぎやかだったのが夢のよう。肩を寄せ合った暮らしをしのぶ長屋を、1棟だけでも残してほしいとまだ思っている」と話した。【林田雅浩、小畑英介】

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